いわゆる「ガチャレジ」と呼ばれる従来のレジスターと比較して、POSレジ(iPad POSレジ)にはさまざまなメリットがあります。
例えば、商品を事前に設定できるため、会計時の金額の打ち間違いを減らせたり、レジでの売上データを細かく分析したりすることができます。しかし、新しいシステムへの移行には「なんだか難しそう」「使いこなせるか不安」など、不安を感じる方も多いかもしれません。
そこで、本記事ではPOSレジの導入方法と基本的な操作方法を、実際の操作画像も交えながらご紹介します。具体的な使い方をチェックし、POSレジを導入する際の判断材料としてお役立てください。
POSレジの導入までの流れ
iPad POSレジは、iPadにアプリをインストールして使用する、タブレット型のPOSレジです。売上情報や販売情報を一元管理できるのはもちろん、導入コストやランニングコストも低く抑えられます。省スペースで周辺機器とも自由に組み合わせをカスタマイズできるため、小さな美容室や飲食店などにもおすすめのPOSレジです。ここでは、POSレジ導入までの基本的な流れをご紹介します。
Step1. POSレジの導入検討・問い合わせ
POSレジの導入を検討する際には、まず導入の目的を明確にしましょう。どのように業務効率化を目指したいか、顧客満足度向上を実現したいかといった目標を整理し、それに基づいてPOSレジの選定を行います。その後、POSレジのサービス提供会社に問い合わせを行い、製品やサービスについて詳細を調査します。機能説明を受けたり初期費用の見積もりなどを入手したりして、費用感などを確認してみましょう。
Step2. 機器の購入
適切なPOSレジを選定したら、機器の購入手続きを進めます。POSレジは種類や機能、価格などを考慮し、自店舗のニーズに合ったものを探すことが大切です。iPad POSレジなら、iPad本体を購入するだけで基本的な機能を使うことができます。お持ちのiPadを使える場合は、端末を新規購入する必要もありません。
また、タブレット本体のほか、キャッシュドロワやレシートプリンタなどの周辺機器も必要に応じて準備します。iPad POSレジの使用にはWi-Fi環境が必須のため、もし店舗に用意がない場合には早めにインターネット回線の手配をしておきましょう。
Step3. 機器の設置・アプリのダウンロード
機器が到着したら、早めに設置作業を行いましょう。POSレジの設置方法は、各製品によって異なります。説明書などを参考にして、正確に設置するよう気をつけましょう。また、iPadには利用するPOSレジのアプリをインストールしておきます。
Step4. 初期講習サポート
POSレジの導入後、適切な操作や機能の活用方法を学ぶための初期講習が行われることがあります。スタッフは商品の登録方法や決済手続き、周辺機器の操作方法などを習得でき、実際の業務に活かせるようになるでしょう。
Step5. 使用開始・商品登録
初期講習を終えたら、POSレジの使用を開始します。必要に応じて、商品データの登録や価格設定などの設定作業を行います。
また、レジの操作方法や注意点についてもしっかり把握しておきましょう。バーコードリーダーやプリンター、スキャナなどのツールを使用する際の基本的な使い方も把握しておくと、作業がより簡単になります。
POSレジの初期設定
商品(メニュー)やバーコード、税率、支払い種別、そしてレジ担当者などの設定は、POSレジ導入の最初の段階で重要です。最初の登録作業は少し手間がかかりますが、ここで丁寧に設定を行うことで、後々の会計業務の負担を軽減できます。また、レジを打つだけで販売データや顧客情報の蓄積が自動的に行われるので、この段階で頑張って設定を進めていきましょう。
毎日の開店前にPOSレジで準備・確認しておくこと
開店前に、レジ画面や周辺機器の電源が入っているか、アプリが正常に立ち上がっているか確認しましょう。特に、Bluetooth接続する機器がある場合は、ペアリングが正しく行われているかも確認します。これらの点をしっかりチェックして、スムーズな運用を目指しましょう。
POSレジでの商品登録から会計までの基本操作
ここでは、商品登録から会計完了までの基本操作を確認します。具体的な操作方法を確かめておきましょう。
商品の登録
商品選択画面で、該当の商品ボタンをタップして登録を行いましょう。たくさん商品がある場合はバーコードをスキャンするとミスなく登録することができるのでおすすめです。あらかじめバーコードを登録しておけば、スキャンするだけでレジ画面に商品が反映されるため、新人スタッフもミスなく操作を行えます。
預り金の登録
商品を全て登録したら、「会計」ボタンをタップし、お客様に合計金額を伝えます。次に現金や金券などお客様の支払い方法に応じた「支払い種別」を入力します。このときに種別を間違えないように注意しましょう。正しく入力しないとレジ点検の際に現金在高との誤差が生じてしまいます。
会計の完了
預かり金額を入力し、確定するとドロワが開きます。画面に表示された釣り銭金とレシートをお客様にお渡しして会計完了です。
POSレジのキャッシュレス決済の基本操作
キャッシュレス決済の場合、どのように操作すれば良いのでしょうか。ここでは、クレジットカード決済とQRコード決済の基本操作について解説します。
クレジットカード決済の場合
クレジットカードを専用端末に挿入することで、支払いが行われます。クレジットカード情報の読み取りが行われたら、支払い可能です。また、タッチ決済の場合は、専用端末にカードをかざすことで支払い完了します。
QRコード決済の場合
QRコード決済の方法は主に2種類に分けられます。一つは、店舗側が用意したQRコードをお客様のスマートフォンで読み込んでもらう方法です。店舗側はQRコードを準備するだけで済み、導入コストがかかりにくい点がメリットとなります。ただし、お客様に金額を入力してもらう必要があるため、少々会計の時間が長くなるかもしれません。
もう一つがお客様の端末でQRコードを表示してもらい、店舗側がそれをスキャンする方法です。スムーズに会計を済ませられますが、コードを読み取るための端末が必要です。それぞれのメリット・デメリットを比較して自店舗に合うほうを選びましょう。
POSレジで「数量変更」「値引き・割引き」する際の操作
POSレジなら「数量変更」「値引き」「割引き」の操作も非常に簡単です。ここでは例として『ユビレジ』の実際の操作画面を参照しながら、POSレジの操作方法をご説明します。
数量変更
数量変更には3パターンの方法があります。お好きな方法を試してみましょう。
【パターン1】メニュー覧(商画面右側)の該当商品をタップ
【パターン2】画面左側に表示されるメニュー名の数字をタップ
【パターン3】①をタップすると、電卓ウインドウが表示されるので、②の個数を選択し、③のテンキー部分で数字を選択
▽削除したい場合は、商品名を左右どちらかにフリックします。
単品ごとの「値引き・割引き」
商品ごとに値引き・割引きを行うには、対象商品をタップします。電卓ウインドウが表示されるため、その中にある「値引き」「割引」のどちらかを選択します。テンキーで値引き額もしくは割引率の数字を入力しましょう。
全体からの「値引き・割引き」
全体から値引き・割引を行いたい場合は、事前に値引き・割引メニューを設定しておきましょう。例えば500円引きのメニューを作成する場合、「500円引き」という商品名で金額設定はマイナス500円のメニューを設定しておきます。会計時にこの「500円引き」メニューを登録すれば、全体の金額から500円が値引きされます。
POSレジの便利な活用方法
POSレジは、単に支払いを処理するだけでなく、いくつもの便利な活用方法があります。ここでは、POSレジの活用方法について詳しく見ていきましょう。
タグと会計の紐付け
事前にタグを設定しておき、会計とタグを紐付けることができます。タグは自由に設定できるので店舗で集計したい属性(例えば客層・購買動機・来店当日の天候など)を把握でき、マーケティングや販促活動にも活用できます。
レシートの活用
レシートにはお店の情報をテキストや画像に入れることができます。これを活用することで、特売日やポイントアップデーのお知らせや、店舗のWebサイトのQRコードを記載するなどの販促活動につなげられます。
在庫管理への活用
POSレジと在庫管理機能を連携することで、在庫管理が効率的に行えます。管理画面から商品の売上や仕入れ情報をリアルタイムに把握できるため、状況に応じた適切な管理を実現できます。
顧客管理への活用
POSレジを活用することで、顧客管理が容易になります。顧客の購買履歴や好みを把握し、個別のサービスやキャンペーンを提供することで、顧客満足度の向上やリピーターの獲得につなげられるでしょう。
POSレジの操作マニュアルを把握し、売上アップにつなげよう!
POSレジの導入の流れや、基本の操作方法をご紹介しました。「機械やITが苦手」という方も、タブレットタイプのPOSレジは、とてもシンプルでわかりやすい仕様のため、スマートフォンを触るような感覚で抵抗なく操作が可能です。POSレジは飲食店や小売店をはじめ、業種を問わず広く活用されています。導入を検討中の方はぜひ挑戦してみてください。
最後に、POSレジの特徴や機能・POSレジ導入のメリットを詳しく説明し、業種別に比較している記事をご紹介します。こちらもぜひご覧ください。
▶︎POSレジとは?POSシステムとの違いと特徴や機能、導入のメリット | ユビレジ
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【店舗経営においてはPOSレジが欠かせない】
店舗を経営するにあたって、今やなくてはならないのが「POSレジ」です。POSレジ一つで日々の業務効率化だけでなく、売上管理・分析等を行うことが出来ます。
現在はiPadなどを用いた「タブレット型POSレジ」が主流になっており価格も月々数千円~で利用出来るようになっています。機能性も十分に高く、レジ機能はもちろん、会計データの自動集計により売上分析なども出来るため店舗ビジネスをトータルで効率化させることが出来ます。
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