
目次 もっと見る
- キャッシュレス対応のPOSレジとは?
- キャッシュレスに対応するPOSレジを導入するメリット
- キャッシュレス対応POSレジを導入する際の注意点
- キャッシュレス対応POSレジ導入で業務効率と顧客満足度を向上させよう
キャッシュレス決済は、現金を使わずに支払いを済ませる方法として、ここ数年で急速に普及しています。
経済産業省が発表したデータによると、2024年にはキャッシュレス決済比率が42.8%に達し、政府が掲げていた4割の目標を達成しました(2025年3月公表)。今後、政府はさらに環境整備を進め、キャッシュレス決済比率80%を目指していく方針です。店舗責任者や情報システム部門の方にとっても、この動向は無視できない変化でしょう。
そこで本記事では、キャッシュレス対応POSレジの導入メリットや端末の種類、運用における注意点などを解説していきます。
【出典】「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250331005/20250331005.html)
キャッシュレス対応のPOSレジとは?
キャッシュレス対応のPOSレジとは、現金を使わない支払い方法に対応し、さらに販売の情報を自動で記録・集計する機能(POS機能)を備えたレジのことを指します。
キャッシュレス対応のPOSレジによって現金の受け渡しを減らすことで、お店側の現金管理の手間削減や、顧客側の利便性の向上などのメリットがあります。また、電子マネーやクレジットカードの普及が進む現代において、現金がなくても買い物ができることは、顧客にとっても利便性が高いと言えるでしょう。
そんなキャッシュレス対応のPOSレジの種類は大きく以下の2種類です。
据置型
主に中規模から大規模の店舗で使われています。基本的に有線接続のため、安定した通信環境で利用でき、スーパーマーケットや百貨店のようにレジを固定で設置する店舗に多く導入されています。
ポータブル型
ワイヤレスで持ち運びができるタイプの決済端末です。レジのスペースが狭い店舗や、有線が邪魔になる場合に使用しやすいタイプです。キッチンカーのような移動販売や、美容院やエステサロンのように顧客の近くで対面販売や接客を行う業種に適しています。
キャッシュレスに対応するPOSレジを導入するメリット
キャッシュレス対応のPOSレジの導入は、店舗・顧客、双方にメリットをもたらします。具体的なメリットをここで詳しく見ていきましょう。
レジ業務を効率化できる
キャッシュレス決済を導入することで、現金でのやり取りが減少し、お釣りの準備や確認、現金の受け取りといった手間が大幅に削減されます。現金を扱わないため、レジ締めや売上集計の作業もスムーズに進むようになるでしょう。
さらに、お釣りの渡し間違いや、不正のリスクも減るため、売上データの手元の現金の金額が合わないといったトラブルも低減できます。
こうして、業務時間の短縮や人件費の削減を期待でき、店舗運営の効率化につながります。
顧客の利便性がアップする
顧客の希望する多様なキャッシュレス決済方法(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など)に対応できることは、顧客満足度向上につながります。
また、「財布から現金を出す」「店員が現金を数え確認する」といった作業がなくなるため、レジにかかる時間も削減できます。経済産業省は、キャッシュレスにするとレジ時間が約35%削減できると公表しています。
【引用】「便利で安全なキャッシュレス」(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/cashless/image_pdf_movie/leaflet_syohisya.pdf
機会損失を防げる
キャッシュレス決済ができれば、「今、手元に現金がないから買うのをやめよう…」と、顧客が購入を諦めてしまうケースを防げるでしょう。現金をあまり持ち歩かない若年層や訪日外国人観光客の来店も促進できるかもしれません。
また、高額商品の購入は、一度の大きな出費が顧客の負担となり、断念されることがあります。しかし、クレジットカードの分割・リボ払いに対応していれば、一回の支払い額が抑えられるためハードルが下がり、購買へとつながりやすくなります。
売上のミスや不正のリスクを低減できる
現金の管理が減れば、受け取ったお金の数え間違いや、お釣りの渡し間違いなどの人的ミスを削減できるでしょう。売上データがシステムで管理されるため、手作業によるレジへの入金金額などの入力ミスも軽減されます。
また、「空打ち」などの不正行為の防止にもつながります。空打ちとは、レジで会計処理をしているふりをして、実際には会計処理を行わず、現金を抜き取る架空取引です。多くのキャッシュレス決済システムでは、商品のバーコードスキャンやPOSシステムとの連携が前提となっています。つまり、実際に商品が存在し、それがスキャンされなければ決済が完了しない仕組みなのです。そのため、会計処理をしているように装うことが難しく、架空の取引を防止できます。
キャッシュレス対応POSレジを導入する際の注意点
キャッシュレス対応のPOSレジを導入することには多くのメリットがある一方で、費用や環境整備の面で注意すべき点があります。導入時のトラブルを避けるためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。
導入・ランニングコストがかかる
キャッシュレス対応のPOSレジを導入するには、初期費用として端末購入費やインターネット回線の整備費用などが発生します。
また、導入後も端末の利用料や決済サービスごとの売上手数料、月額費用などのランニングコストがかかります。そのため、長期的な費用対効果を見据え、自社の業種や規模に合った端末やシステムを比較検討し、慎重に選ぶことが重要です。
通信環境を整備する必要がある
ほとんどのキャッシュレス端末は、インターネットへの接続が必要です。通信環境が不安定だと、お会計がスムーズに進まなかったり、途中で止まってしまったりして、決済が完了できないおそれがあります。そのため、事前に安定した通信環境を整えておかなくてはなりません。
業務フローや問題発生時のルールを整備する
キャッシュレス決済の導入に合わせて、日々の会計管理や売上データの集計方法など、お店の業務の流れを再整備する必要があります。
また、通信トラブルで端末が動かなくなったり、決済エラーが出たりしたときの対応方法や、お客様への説明の仕方なども、あらかじめ決めておくとよいでしょう。インターネットが停止した場合の代替決済手段(現金のみの対応など)や、お客様への適切なアナウンス方法をマニュアル化しておくことで、緊急時でも慌てずに対応できます。もしもの場合をきちんと想定し、社内外への影響を最小限にして運営できるように準備しておきましょう。
キャッシュレス対応POSレジ導入で業務効率と顧客満足度を向上させよう
現金を持ち歩かない人にとって、キャッシュレス決済ができるかどうかは店舗選びの基準となり得ます。選ばれる店となり利益の向上を図るためには、キャッシュレス対応POSレジの導入は効果的でしょう。
また、キャッシュレス決済の普及を政府が推進している中で、キャッシュレス決済への対応は経営における重要課題のひとつと言えるでしょう。
店舗にキャッシュレス決済の導入を検討される際は、ぜひ「ユビレジ」をご検討ください。「ユビレジ」は操作が簡単で、多彩な機能を持つキャッシュレス決済対応のPOSレジシステムです。キャッシュレス決済端末と連携させることで、クレジットカード、電子マネー、QRコードなど、多数のキャッシュレス決済に対応できます。さらに、売上をはじめとするデータはすべて一元管理でき、店舗運営の効率化につなげられるでしょう。
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