

目次 もっと見る
- 飲食店に朗報!インバウンドで訪日外国人が最も期待しているのは「日本食を食べること」
- 飲食店がやるべきインバウンド需要への対策10選
- ポータルサイトやアプリはどこを使うのが良い?
- 飲食店だからこそできる細かな配慮でインバウンド需要を上手く活用!
観光庁が行った「インバウンド消費動向調査」によれば、2024年の訪日外国人旅行消費額は8兆1,257億円で、2023年比53.1%増でした。訪日外国人(一般客)1人当たりの旅行支出は22万7千円に及びます。さらに日本政府は、2030年において訪日外国人旅行者数を6000万人に、訪日外国人旅行消費額を15兆円にすることを目標にしています。
これは、外国人観光客の関心度が高い飲食店、家電量販店、化粧メーカーなどにとっては大きなチャンスです。とくに、和食が2013年ユネスコ無形文化遺産に登録されたことから、日本の食文化に大きく注目が集まっています。そして近年流行しているのが、カレー、ラーメン、パスタ、餃子など、外国から入ってきた料理を自由にアレンジしつつ、伝統的な和食材や調味料を使う「ネオ和食」です。
今回は、今後も増えると予想される訪日観光客を取り囲む飲食店のおもてなしのインバウンド対策を紹介します。
飲食店に朗報!インバウンドで訪日外国人が最も期待しているのは「日本食を食べること」
実際、訪日外国人観光客は、どれだけ日本の食文化に期待しているのでしょうか。観光庁の調査を見てみると、観光客の82.9%が訪日前に日本食を食べることを期待していたとわかります。2位のショッピング(62.8%)を引き離し、ダントツの1位となっています。その他、日本の酒を飲むことも33.7%と高めです。
外国人が訪日時に期待していたこと | 割合 |
---|---|
日本食を食べる | 82.9% |
ショッピング | 62.8% |
繁華街の街歩き | 53.8% |
自然・景勝地観光 | 50.6% |
日本の酒を飲むこと | 33.7% |
温泉入浴 | 30.2% |
【出典】「訪日外国人の消費動向 2024 年 1-3 月期 報告書」(観光庁)URL:https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001750938.pdf
この通り、訪日観光客は日本食を求めているため、飲食店にとっては大きなビジネスチャンスといえます。日本食と聞くと和食や寿司などをイメージする方も多いかもしれませんが、それに限らず幅広いジャンルのお店でチャンスがあります。例えば、魚料理や肉料理、ラーメンなどの需要は高いといえるでしょう。
飲食店がやるべきインバウンド需要への対策10選
飲食店がインバウンド客を獲得するためには、どのような方法で集客すれば良いのでしょうか。ここでは、飲食店向けのインバウンド対策のコツを7つご紹介します。具体的なポイントを確認してみましょう。
対策① 外国語看板の設置
まずは店先で外国人観光客にお店をアピールすることが必要です。店先の看板に外国語で、料理のジャンル、おすすめメニューを表示しましょう。メニューの画像も表示するほうがよいでしょう。
対策② メニュー表記を工夫する
英語を併記します(または英語だけを表記したメニューをつくる)。訪日する方の国籍はアジアが多いのですが、英語ができる方が多いです。そのため、外国語表記は英語のみでかまいません。
他にも、どんな料理かわかりやすいよう写真を載せたり、宗教上の理由で食べられないこともあるので主要食材とアレルギー成分を明記しておきます。
対策③ ホームページやSNSアカウントを作る
訪日外国人は、WebサイトやSNS検索による情報収集で店舗を選んでいます。事前にメニューやお店の場所、雰囲気、口コミなどをチェックしてから訪れる店舗を決めているのです。
ホームページやSNSアカウントを作ることで、来店先の候補に入りやすくなります。Webサイトは多言語化を図ることで、より多くのターゲットへアプローチできるでしょう。また、SNSアカウントでは積極的に情報発信して、料理の写真や説明などを載せることがおすすめです。
対策④ ポータルサイトやアプリを活用する
インバウンド向けの集客を行う場合、海外で広く利用されているポータルサイトやアプリを活用することも大切です。例えば、口コミサイトの「トリップアドバイザー」や、予約管理システムの「テーブルチェック」などは、世界各国で利用されています。店舗情報を掲載して国内外のユーザーにアピールしましょう。
加えて、旅行代理店などの観光ツアーに組み込んでもらうことも検討するのもおすすめです。海外からの団体客を受け入れるには、「旅行会社へ営業をかける」、「旅行会社と飲食店のマッチングサービスを利用する」といった方法があります。ツアーの対象として選んでもらうためには、地域ならではの食材を利用するといった差別化も重要です。
対策⑤ キャッシュレス決済に対応する
諸外国ではキャッシュレス決済の比率が40%〜60%となっており、なかでも韓国は90%を超えています。日常的にキャッシュレス決済を利用しているインバウンド客に対応するため、クレジットカードや電子マネーの導入が必要です。
外国籍のお客様に対してもそうですが、日本人の旅行客の取り込みのためにもクレジットカードの対応は必須です。お店の入り口や、グルメサイトなど店舗情報としてどのクレジットカードに対応しているかを掲載します。とくに、中国の方は「銀聯(ぎんれん)カード」を使用する傾向にありますので、対応できるか確認しておきましょう。
またQRコード・クレジットカード・デビットカード・電子マネーなどのキャッスレス決済に対応するには、マルチ決済端末がおすすめです。マルチ決済端末を活用すれば、スムーズでミスの少ない会計が可能になります。
ユビレジには、キャッシュレス決済機能が含まれています。詳細はリンクページを御覧ください。
対策⑥ 英語でのサービスに対応できるようにする
インバウンド対応の一環として、外国語対応を実施することも重要です。特に、英語は幅広い方が使っているため、店舗のオペレーションに取り入れてみるのがおすすめです。メニュー表は英語表記のものを作成し、英語でのコミュニケーションが可能なスタッフを採用するとよいでしょう。また、翻訳機を準備しておくのも有効です。
対策⑦ 店内モバイルオーダーを導入する
モバイルオーダーを導入すれば、注文から会計までスムーズに対応できます。多言語対応のモバイルオーダーなら、外国人の方にもわかりやすくメニューを表示できるでしょう。また、またセルフオーダーなので、店舗スタッフが注文を取る手間も減らせます。人件費削減や人手不足解消にも役立つでしょう。
対策⑧ フリーWi-Fiを設置する
世界各国の人にとって、スマホは生活の一部となっています。特に、旅先では地図を調べたり、翻訳機として使用したりするケースも少なくありません。モバイルオーダーやスマホ決済をする際にも必要です。店舗のインターネット環境が整っていれば、訪日観光客も安心して来店しやすくなります。
また、フリーWi-Fiがあれば、顧客が気軽にSNS投稿を行えるようになります。口コミによって人気を高められると売上向上を狙えるため、店舗にとっても大きなメリットがあります。
対策⑨ 食の多様性に配慮する
訪日客のおよそ10人に1人は、食に対する制限があるといわれています。各国の食の多様性に対応できると、集客につながりやすいでしょう。例えば、ベジタリアン(菜食主義者)やヴィーガン(卵や乳製品などの動物性食品を完全に避ける人)などに対応したメニューを提供できると、より多くの顧客獲得に役立ちます。
その他、グルテンフリー(小麦に含まれるグルテン抜きの食事)やハラール(アルコールと、豚肉を使った料理が禁じられている)へのニーズも高まっているといわれています。ハラールはベジタリアン向けのサービスに力を入れれば対応も可能なため、ぜひ検討してみましょう。
また、「ハラール対応」「英語対応」などのアピールポイントは、WebサイトやSNSアカウント、店頭の看板などにも記載しておくことがおすすめです。店選びのフックとなり、客足を伸ばすことにつなげられます。
対策⑩ 免税店になる
免税店になると、インバウンド客が買物をした際に関税が免除されます。飲食店の場合、店内飲食やテイクアウトは免税対象になりません。しかしお土産として販売するものは免税対象です。該当する場合は納税地を所轄する税務署で免税手続きをして免税店になりましょう。
ポータルサイトやアプリはどこを使うのが良い?
一昔前であれば、外国人観光客への宣伝は大変なものでした。しかし、昨今ではポータルサイトやアプリといったツールが浸透しているので、これらを使うことによって簡単に外国人に宣伝をすることができます。
アプリやサイトで外国人を集客するのは、なんだか難しそうと思うかもしれませんが、以下の2つのサービスを押さえておけば問題ありません。
トリップアドバイザー
これは、世界最大と言われる口コミサイトで、その利用者数は約3億9千万人と言われています。良い口コミが増えると自然と表示順位があがっていく利用者に優しいサイトとなっています。
気になる利用料金ですが、登録から掲載までの全てが無料となっています。手続きもすぐに出来るのでまだ利用していない店舗は今すぐ利用しましょう。
テーブルチェック
テーブルチェックはインバウンド向けのレストラン予約サービスとなっています。英語、中国語、韓国語など複数の外国語に対応しており、外国人も簡単に利用できるシステムになっているので、導入するだけで、多くの外国人を囲うこともできるでしょう。
これだけでも十分なのですが、テーブルチェックには「キャンセルプロテクション」といった機能がついています。予約時にクレジットカード情報を取得することで、ドタキャンや無断キャンセルが発生しても、キャンセル料を確実に請求することができる機能です。
飲食店だからこそできる細かな配慮でインバウンド需要を上手く活用!
訪日外国人と一口に言っても、住んでいる地域や宗教など、さまざまな条件によって文化は異なり、食の好みも大きく変わってきます。訪日客の特徴や文化の差を理解することが、インバウンド対策につながるでしょう。
また、インバウンド需要に対応するためには、キャッシュレス対応やモバイルオーダーなど、店舗のDXを推進する必要があります。今回ご紹介した集客方法の中でも、特に重要度が高く着手しやすいのは決済方法の多様化などです。特に、レジ機能の改善がインバウンド対策の第一歩となるでしょう。
店舗DXを進めるにあたっておすすめなのが、クラウド型のPOSレジです。iPadなどのデバイスにシステムをインストールするだけで始められるため、大規模な工事は行わずに導入できます。クラウド型のPOSレジには多くの種類がありますが、特に飲食店におすすめなのが「ユビレジ」です。「ユビレジ」には以下のように、飲食店向けの便利な機能が備わっています。
ユビレジの魅力①簡単な操作で豊富な機能を使える
iPadで使える「ユビレジ」は、シンプルな操作画面が魅力の一つです。複雑な操作は不要なため、スタッフがレジ業務を覚えるまでの時間を短縮できます。また、通常のレジ機能はもちろん、商品分析機能や顧客管理機能などの高度な機能も搭載されています。リアルタイムで情報を把握できるので、多店舗展開している場合にも便利です。
ユビレジの魅力②ハンディ機能や店内モバイルオーダー・セルフ決済機能を利用できる
「ユビレジ」の飲食店向けサービスの一つが、iPhoneをオーダリングシステム端末として活用できる「ユビレジ ハンディ」です。レジと連携してスムーズに注文管理やお会計などを行えます。併せて、お客様のスマートフォンからの決済が可能な「ユビレジ QRオーダー&決済」もご利用可能です。
ユビレジの魅力③各社のキャッシュレス決済に対応できる
「ユビレジ」はクレジットカードや電子マネー、QR・バーコード決済など、多彩なキャッシュレス決済に対応しています。連携可能な決済サービスが多いため、顧客の傾向に合わせた決済手段を取り入れやすいのがメリットです。
ほかにも、「ユビレジ」には多くの業務効率化機能が搭載されています。詳しいプランや料金、オプションなどについて気になる方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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