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スマホで「これ食べたい!」を演出!料理撮影テクニック<アングル・構図編>

お役立ち情報モバイルオーダー

モバイルオーダーのメニュー画面は、いわば「デジタルなショーケース」です。小さく並んだ写真の中から、お客様に「これを食べたい!」と直感的に選んでもらうためには、料理の魅力を一番引き出す「アングル(角度)」「構図(画面の中の配置)」が重要です。

もちろん「光」も大切ですが、どんなに良い光で撮れていても、アングルや構図が悪いと料理のボリューム感が伝わらず、スマホの小さな画面でどんな料理なのかが伝わらないことがあります。

今回は、スマホカメラで「注文しよう!」と思っていただける料理を演出するための、アングル・構図のポイントを解説します。

<撮影協力店舗のご紹介>

エコモレストラン

地元湘南の「ふじさわやさい」を中心に、できる限りオーガニックの食材にこだわった「ecomo Restaurant」。 「どんな場面でも、どなたと食事をしても、ほっと心に暖かな灯がともるような料理を」という想いの通り、目で楽しみ、体で喜びを感じるようなやさしい美味しさが魅力です。美味しいものをそのままに味わう、そんな贅沢で楽しい時間を過ごせるレストランです。

まずは、背景(テーブルの上)を整理する

どれだけ料理が完璧でも、背景におしぼりや伝票が写っていては台無しです。撮影の前に、余計なものは置いてないか、テーブルに水滴がついていないか確認しましょう。写真の中で料理に視線を集中していただくために、不要な情報は撮影前から排除しておくことが、アングルや構図を整える第一歩です。

▲テーブルの上は被写体(料理)とレフ板以外は置かない

レンズを「2倍」に設定

背景を整理したら、カメラアプリのズーム機能を活用し、レンズを「2倍」に設定します。

▲カメラアプリで、ズームを「2倍」にする

レンズを「2倍」にする理由

スマートフォンに搭載されている広角レンズ(標準の1倍設定)は、その特性上、被写体(料理)の輪郭や手前側が少し歪んで写りやすい傾向があります。特に、メニュー用に料理全体を写すような写真の場合、お皿の手前側が不自然に大きく、奥側が小さく見えてしまいます。また、背景が広く写るため、テーブル以外の部分が写り込んできてしまうこともあります。

▲写真上:「1倍(広角レンズ)」や、写真下:「0.5倍(超広角レンズ)」は歪みが生じ、背景が広く写ってしまう

レンズを「2倍」に設定することでこの歪みが解消され、背景もスッキリし、より自然の料理の見え方に近い写真にすることができます。

アングル:料理の「顔」をどこに設定するか

料理には、それぞれ一番美しく見える「顔(角度)」があります。お客様の食欲を刺激する、代表的な3つのアングルを使い分けましょう。

アングル① 斜め45度:王道の「シズル」アングル

お客様が席に座り、料理が運ばれてきたときに見る「最も自然な視点」です。料理に対して斜め45度に構え、そこから一番料理がよく見えるアングルを探して微調整していきます。

モバイルオーダー用の写真撮影で迷ったら、まずはこの角度で撮影してみましょう。

ポイントは、「料理の正面を決める」「カメラに対して真正面に置く」「具材が全て見える位置(高さ)を見つける」ことです。整ったらシャッターを押しましょう。

  • メリット
    • 料理の立体感や質感(シズル感)がバランスよく写ります。
  • 向いている料理
    • どんぶり、パスタ、定食、ケーキなど。

アングル② 真横(水平):ドリンクやパフェはこれ。高さと中身を見せるアングル

器の高さまでカメラを下げて、真横から撮る手法です。

この「真横(水平)アングル」は、料理写真の中でも特にドリンク類やパフェ・グラスデザートなど高さのある料理や食材の撮影に適しています。

このアングルのポイントは、背景をシンプルにすることです。カメラを真横に構える場合は、背景がテーブルの向こう側まで写りますので、白い壁などが背景になるように撮影場所を考慮しましょう。

▲真横アングルで撮影する場合は、壁際で撮影して背景をシンプルにする

いつもよりも目線を下げて、「正面」からカメラを構えるようにしましょう。ただこのアングルの注意点としては、水平に撮影しないと料理やドリンクが傾いて見えてしまいます。カメラアプリの水平ガイドラインに合わせて、まっすぐ撮影をしましょう。

  • メリット
    • 「高さ」や「層」を強調でき、ボリューム感を最大限に伝えられます。
  • 向いている料理
    • ドリンク、具材が積み上がったパフェ、背の高いハンバーガー、パンケーキの重なり、断面を見せたいサンドイッチなど。

アングル③ 真上(真俯瞰):おしゃれな「デザイン」アングル

料理を真上から見下ろすように撮る手法です。

この「真俯瞰撮影(まふかんさつえい)」は、料理の中でも特にテーブル全体を写したい時や、ラテアートや盛り付けのバランスといった構成要素を強調したい時に非常に効果的なアングルです。

スマホカメラを真上からまっすぐ下に向け、料理全体をフレームに収めます。斜め45度と比較すると立体感は少なくなってしまいますが、まるで雑誌のレイアウトのような、整然としておしゃれな印象を与えることができます。

ただし、スマホや自分の体の影が入りやすいため、光を遮らないように注意が必要です。

  • メリット
    • テーブル全体の彩りや、お皿の形、配置を綺麗に見せることができます。
  • 向いている料理
    • 定食やセットメニューなど複数の料理が並ぶ御膳、彩り豊かなサラダプレート、ラテアートなど。

構図:モバイルオーダーに効く2つの構図

構図とは、写真という四角い枠の中に、料理をどこに配置するかという画面構成です。

モバイルオーダーの画面では、メニュー名と並んで小さなスマホ画面に表示されるため、スッキリと見やすく、かつ美味しそうに見える「配置」にすることが重要です。

スマホでもすぐに使える2つの構図を紹介します。

構図①「日の丸構図」:単品メニューに。主役をハッキリ見せる

日の丸構図は、料理を画面のど真ん中に配置する、最もシンプルで強力な構図テクニックです。この構図の最大の特長は、被写体である料理に視線が集中しやすく、主役の存在感を際立たせられることです。

モバイルオーダーの小さな画面内でも、「どんな料理か」が一瞬で伝わります。迷ったらまずはこの構図で撮影してみましょう。

日の丸構図のメリット

  • 主役の強調
    • 器を含め、どのような料理なのかが一目でわかります。
  • 初心者にも最適
    • 構図に悩むことなく、まずは「美味しそう!」と感じたものをそのまま画面の中央に捉えるだけで、撮影の失敗が少なくなります。

構図②「C字構図」:ヘッダー画像に。シズル感の強調と迫力を出す

お皿の全体を写さずに、わざと端を少し切って「C」の形に見えるようにする撮り方(構図)のテクニックです。コツは、「お皿の全部を見せない」ことです。料理の一部を画面の端で思いきって切ることで、見ている人の目線が自然と料理の中身に集まり、より料理の質感(シズル感)が強調された印象になります。

“あえて”はみ出すC字構図は、料理のシズル感の強調と迫力を演出できるため、モバイルオーダーのファーストビューやカテゴリーのヘッダー画像などに使用することで、お客様の食欲を刺激し、追加注文の促進に繋がることが期待できます。

C字構図のメリット

  • シズル感の強調
    • 料理を画面からあふれるほど大きく捉えることで、照りや湯気、食材の質感などがよりリアルかつダイナミックに伝わり、「おいしそう!」というシズル感を最大限に引き出します。
  • 迫力と奥行きの表現
    • 料理が画面いっぱいに広がることで、迫力が増し、写真に奥行きがあるかのような錯覚を生み出します。特に、ボリュームのある料理や、盛り付けに凝った料理を撮影する際に効果的です。

まとめ:お客様の「直感」を動かす一枚を

モバイルオーダーの画面では、料理の「おいしそう!」という第一印象が、わずか数秒で注文を決める重要なカギになります。

「この料理が一番魅力的に見えるのは、どの角度だろう?」と、実際にスマホを動かし、ファインダーを覗き込みながら、ご自慢の料理の最高の見せ方を追求してみましょう。

お客様が直感で「おいしい!」と感じた瞬間が、「これを注文しよう」という決断に繋がる最大のチャンスです。アングルと構図を工夫して、「もう一品追加しようかな」と思わせるような写真を撮影していきましょう!

佐治 秀保(広告写真家/中小企業診断士)

株式会社ビジネスのかんさつ / オルタナクリエイツ
佐治 秀保(広告写真家/中小企業診断士)

写真・動画の撮影方法やWebマーケティングの内製化を伴走型で支援しています。特に、撮影の出張研修サービス「撮トレ」では、マーケティング視点と広告写真家視点に基づいた「売れる写真」を撮影するための基礎知識やノウハウを伝授。大企業から中小企業まで、100社を超える企業に受講いただいています。

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