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導入事例

株式会社フロムアイコーポレーション マルヤス高島平店様

税率変更で大変だったのは、レジではなくPOPやプライスカードの変更でした

▲株式会社フロムアイコーポレーション代表の松井様

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導入前の課題感

  • 同一商品でも賞味期限の違いによって分けて管理する必要があった
  • 新規出店にあたり、初期費用を抑えながら自社にあった商品管理に対応できるレジを探していた
  • 店舗数の拡大に伴い、商品登録や価格設定の効率化と、店舗ごとの柔軟な運用を両立する必要があった

導入後の効果

  • 同じJANコードの商品でも、価格を分けて登録・販売できる運用を実現
  • 当時展開されていた公的な補助金を活用しながら、自社の運用に合ったレジを低コストで導入。補助金申請のサポートで自社の対応負荷も軽減された
  • 2019年の軽減税率導入時も、カテゴリごとの税率変更でスムーズに対応。レジ設定は短時間で完了した
  • 商品登録や価格設定のセントラル化を推進しながら、店舗ごとの価格調整にも柔軟に対応。効率化と現場運用の両立を実現した

食品ロス削減を目指し、賞味期限の近い食品に新たな価値を

株式会社フロムアイコーポレーションが展開する「マルヤス」は、賞味期限が近い商品や、一般流通では販売が難しくなった食品などを取り扱う食品スーパーです。まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品を、手頃な価格で消費者に届けることで、食品ロス削減にもつながる店舗運営を行っています。現在は東京および埼玉で8店舗を展開しています。今回取材させていただいた高島平店では、1日あたり約300名が来店する人気店です。都営地下鉄三田線の高島平駅からすぐの立地で通勤客の利用も多く、休日はもちろん、平日の夕方も仕事帰りのお客様で賑わうそうです。

今回は、株式会社フロムアイコーポレーション代表の松井様に、「ユビレジ」を導入した背景や、賞味期限の異なる商品を扱う同社ならではの運用、今後の店舗展開についてお話を伺いました。

同じJANコードで複数価格を持てることが、導入の決め手に

「ユビレジ」を導入したのは、2018年に新規事業として「マルヤス」を初出店するタイミングだったそうですね。

松井様:はい。2018年5月に戸田公園店(当時。現在は移転)、7月に大森町店をオープンした際に「ユビレジ」を導入しました。

当時、レジを選ぶうえで重視していたことは大きく2つあります。1つは、導入時のイニシャルコストを抑えられること。もう1つは、同じJANコードの商品でも、賞味期限によって商品価格を別々に登録できることです。

私たちの店舗では、同じ商品でも賞味期限によって販売価格や扱いを分ける必要があります。その運用を、比較的手頃な価格で実現できたのが「ユビレジ」でした。

他社のレジも検討された中で、最終的に「ユビレジ」を選ばれた理由は何だったのでしょうか。

松井様:一番大きかったのは、やはり1つのJANコード読み込みで複数の金額表記の対応ができることです。同じJANコードでも、通常の商品と期限切れの商品を分けて登録できる。この点が、私たちにとって重要でした。

また、導入当時は軽減税率対応に向けた補助金制度がありました。他社では「お客様側で申請してください」という案内だったのですが、ユビレジでは補助金申請のサポートも展開していました。ちょうど「マルヤス」の立ち上げ時期でリソースも限られていたので、そうした手離れのよさも結果的に助かりました。

▲賞味期限が切れていることを理解した上でお客様が購入される。結果、食品廃棄ロスの削減に繋がっている

自社に合った商品管理を支えるレジ運用

実際に「ユビレジ」を使ってみて、いかがでしたか。

松井様:本当に助かっています。たとえば通常の商品は「〇〇せんべい」という商品名で登録していますが、期限が切れているものは、商品名の前に黒い星印を付けて「★〇〇せんべい」と登録しています。

レジでバーコードを読み取ると、通常品と期限切れ商品の両方が表示されるので、その時点で期限が切れていれば「★」が付いた方を選択します。基本的に同じ売り場で同じ商品が2種類並ぶことは多くありませんが、スタッフがすぐに判別できるので、非常にわかりやすい運用です。

かなりユニークな使い方ですね。

松井様:そうですね。ただ、私たちにとっては必要な運用です。賞味期限の近い商品や期限切れの商品を扱う以上、通常品と同じように販売するわけにはいきません。一方で、商品そのものは同じJANコードを持っています。

そのため、同じ商品でも状態に応じて別の商品として扱えることが重要でした。「ユビレジ」はその運用に対応できるので、現場でも無理なく使えています。

▲1店舗につき2台の「ユビレジ」で運営されている

2019年の軽減税率対応はスムーズ。一方で大変だったのはPOPやプライスカードの更新

2019年10月には軽減税率制度が始まりました。当時、店舗ではどのような対応をされたのでしょうか。

松井様:雑貨やお酒、医薬部外品など、一部の商品カテゴリーを10%に変更する必要はありましたが、カテゴリーごとに税率を変更すればよかったので、レジ上の対応は非常に簡単でした。あっという間にできたという印象です。

むしろ大変だったのは、レジとは関係のない部分です。該当商品のPOPやプライスカードを更新しなければならなかったので、レジではなく、そちらの手間の方が大きかったですね。

仮に今後、食品の消費税率が変更される場合、どのような負担が想定されますか。

松井様:2019年の軽減税率導入時は税率が増えはしましたが、食品以外の一部カテゴリーを変更すればよかったので、比較的対応しやすかったです。

ただ、もし食品の税率そのものが変更されるとなると、当社の場合は取扱商品の9割が食品なので、対象範囲が一気に広がります。高島平店だけでもSKUは2,000〜3,000ほどあり、POPやプライスカードは4桁単位で対応が必要になると思います。

事前に新しいPOPを作成しておき、当日に差し替えるような対応になると思いますが、準備には相応の時間がかかります。さらに、現在議論されているように2年間限定で税率が変わり、その後また戻るとなれば、同じ作業を2回行う必要があります。そこはやはり負担になりますね。

▲酒類など、軽減税率対象外の商品も扱っている

レジの商品登録や価格設定をセントラル化。多店舗展開の効率化を推進

現在は8店舗を展開し、全店舗で「ユビレジ」を活用いただいています。店舗数が増えたことで、商品登録や価格変更の運用も変わってきましたか。

松井様:はい。これまでは、半分以上の商品登録を各店舗で行っていました。ただ、それではあまりにも非効率なので、現在はセントラルで登録・管理する体制に切り替えているところです。

POP作成もセントラル側で行い、各店舗では印刷して貼り込む形にしています。店舗数が増えても、すべてを各店で対応するのではなく、できるだけ本部側で標準化することで効率化を進めています。

クラウド型である「ユビレジ」なら本部管理もスムーズに対応できますね。セントラル化によるメリットというのは大きいのでしょうか。

松井様:効率化という意味では大きいですね。ただし、すべてを統一すればよいというわけではありません。

たとえばお米のように、地域によって競合店の価格が大きく異なる商品があります。A店の周辺では4,000円で売られている一方、B店の周辺では3,000円で売られている、ということもあります。その場合、全店で同じ価格にすると、ある店舗では売れても、別の店舗では売れないということが起きます。そのため、基本的には標準化・効率化を進めながらも、必要に応じて店舗ごとの価格調整も行っています。効率化を維持しつつ、一部のオプションは持たざるを得ないという感覚です。

効率化とオプションと、レジの運用を使い分けていらっしゃるのですね。商品分析については、どのように活用されていますか。

松井様:一般的なスーパーであれば、POSの単品分析は非常に重要だと思います。ただ、私たちの場合は定番品がほとんどありません。

ある商品がよく売れたとしても、同じ商品をもう一度仕入れられるとは限りません。私たちの商品は仕入れが一期一会に近いので、単品ごとの分析よりも、効率的に販売・運用できることの方に大きな意味があります。

売上予算に対して必要な仕入れ額を考え、魅力的な商品があれば多めに仕入れる。利益は大きくなくても、売り場にあった方がよい商品は適量を仕入れる。そうした判断を組み合わせながら、月の後半で金額ベースの帳尻を合わせていくような運用をしています。

▲セントラル化による運営の効率化を推進しつつ、店舗ごとに価格設定をする柔軟性が必要

人手不足の時代に求められる、誰でも使いやすいレジ

今後、店舗をさらに増やしていく予定はありますか。

松井様:ニーズはありますし、商品供給の面でもある程度の余地はあります。ただ、今一番のボトルネックは人材です。物件は探せばありますが、人がいないと店舗は出せません。今は「採用ペースに合わせて新店を出す」という優先順位になっています。

人材確保が課題となる中、新しく入社したスタッフがスムーズに業務を覚えられることも重要ですね。店舗スタッフの方にとって、「ユビレジ」の操作性はいかがでしょうか。

松井様:比較的覚えやすいと思います。1週間ほどあれば、レジ業務はある程度できるようになる感覚です。もちろん、今日初めて来た方にすぐレジを任せるのは難しいですが、日常的に働くスタッフであれば、そこまで大きな負担なく覚えられると思います。現場で使いやすいことは、今後の店舗運営や人材育成の面でも大切だと感じています。

独自の事業モデルを支える、柔軟な店舗システムとして

松井様:賞味期限切れ商品を価値ある商品として届ける「マルヤス」にとって、店舗システムに求められるのは、一般的なスーパーと同じではありません。同じJANコードの商品を複数価格で扱うこと。通常品と期限切れ商品をわかりやすく判別すること。税率変更や価格変更に柔軟に対応すること。そして、多店舗展開に向けて商品登録やPOP作成を効率化していくこと。

「ユビレジ」は、こうした「マルヤス」ならではの運用を支える基盤として活用されています。

食品ロス削減への関心が高まり、物価高の中で生活者の購買行動も変化する中、私たちのような業態は今後さらに注目されていく可能性があります。独自の商品管理と効率的な店舗運営を両立しながら食品の新しい流通のあり方に挑戦していきたいですね。

松井様、本日はありがとうございました。

マルヤス高島平店

住所

東京都板橋区高島平8-13-14

電話番号

03-6915-7645

営業時間

月曜日~土曜日 11時~21時
日曜日・祝日 11時~20時

定休日

年始を除いて無休営業

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