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スマホでシズル感を出す!料理撮影テクニック<自然光・ライティング編>

お役立ち情報モバイルオーダー

モバイルオーダーの売上を大きく左右する料理写真。その写真のクオリティは「光(ライティング)」で決まると言っても過言ではありません。

どれほど高性能なカメラを使っても、光の条件が悪ければ料理は美味しそうに写りません。しかし、光をうまく活用できれば、スマートフォンでもいわゆる「シズル感(美味しそうな雰囲気)」のある魅力的な写真を撮ることが可能です。

本記事では、スマホ撮影における最強の味方である自然光の効果的な使い方から、夜間の営業でも活用できるスマホライトや簡易LEDなどの照明を使ったライティングテクニックまで、詳しく解説します。

撮影協力店舗である広島お好み焼きホプキンス立川店の外観と赤い看板

<撮影協力店舗のご紹介>

広島お好み焼き ホプキンス 立川店

本場広島の味を、独自のスタイルで楽しめる広島お好み焼き店。
お好み焼き以外にも、豊富な種類の鉄板焼きや名物の特製おでんなど、魅力的なメニューを多数取り揃え、飲み放題付きのアルコールメニューも充実。
掘りごたつ席も完備しており、ゆったりとくつろぎながらお食事を満喫していただけます。

自然光が最強な理由と活かし方

料理撮影において、プロのカメラマンが最も重視するのは、高価な照明機材よりも「自然光(太陽の光)」です。逆に言えば、自然光をうまく活用すれば高価な照明機材は必要ありません。実際に私が料理写真の撮影でストロボなどの人工的な照明を使用する場合は、その多くは自然光を再現する目的で用いています。

なぜ自然光がベストなのか?

自然光は、料理の色を正しく鮮やかに再現するため、モバイルオーダー用の写真にも最適です。

一方、飲食店によくあるオレンジ色の電球色などの店内照明は、店の雰囲気を良くする効果はありますが、写真に撮ると料理の色がくすんだり、不自然に赤みがかったり、強い影ができたりすることがあります。

そのため、料理撮影の際は、できる限り店内照明を避け、自然光を活用するようにしましょう。

飲食店の店内照明のみで撮影し料理の色がくすみ強い影が出ている失敗例

▲NG例:店内の照明の下で撮影した写真。料理の色が悪く、強い影も出てしまう。

自然光を活かす「窓際撮影」のポイント

料理の撮影で自然光を活かすには、単に明るい場所を選ぶだけでなく、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

飲食店の明るい窓際で直射日光を避け自然光を活用して料理を撮影する様子

自然光を活用するためのポイント

  1. 撮影場所: 直射日光が当たらない、明るい窓際を選びましょう。
  2. 撮影時間: 季節にもよりますが、9時から15時頃までの太陽の位置が高い時間帯が適しています。
  3. 背景: 料理を引き立てるため、シンプルで目立たない背景(大きめの画用紙などのペーパーの使用もオススメ)を用意しましょう。

【直射日光が当たってしまう場合のコツ】

もし窓から直射日光が差し込む場合は、白いレースのカーテンなどの光を通す薄い布や、トレーシングペーパーを光と料理の間に挟んでみましょう。光が拡散され、影が柔らかくなり、美しい仕上がりになります。

料理撮影で使える自然光ライティング

光を当てる向きによって、料理の表情は劇的に変わります。料理撮影の鉄則は「半逆光」です。

シズル感を生む、左奥からの「半逆光」

料理のシズル感を出すには、カメラを構えたときに、被写体である料理の左斜め後ろから光が当たるようにして撮影するのがポイントです。

料理の左斜め後ろから自然光を当てる半逆光でシズル感を引き出した撮影例

▲左斜め後ろから光が当たる窓際(半逆光)で撮影

このライティングにより、料理の天面にハイライトが加わり、シズル感が強調されます。また、料理の輪郭が際立って立体感が生まれ、「照り」や「水分」「油分」といった光沢がシズル感を効果的に演出します。

影がキツかったら「レフ板」

光の当たっている側の反対側が暗くなりすぎる場合は、レフ板を使用して明るさを調整しましょう。レフ板には、100円ショップなどで手に入る白い画用紙やスチレンボード(軽量で加工しやすく、展示パネルなどによく使われる高密度発泡スチロールを紙で挟んだ板材)を活用できます。

スチレンボードを2枚用意し、ガムテープで貼り合わせて「くの字」になるようにすると自立するレフ板が作れます。

00均のスチレンボードを自作レフ板として右手前に配置し料理の影を消す撮影風景

▲左奥側からの半逆光で、右手前にレフ板(100円ショップで購入したスチレンボード2枚を貼り合わせたもの)を置いて撮影している様子

半逆光撮影でレフ板を使用せず料理の右側に濃い影が出ている状態
右手前に自作レフ板を配置して右側の影を解消し明るく仕上げた料理写真

レフ板の使用効果

上(レフ板なし)
左奥からの半逆光により、右側の影が濃く、料理の一部が暗く写っています。
下(レフ板あり)
右側にレフ板を配置することで影が解消され、料理全体が明るく、きれいに見えるようになりました。

【注意】絶対に避けたい「順光」と「電球の下」

料理の写真をスマホで撮影する際、特に避けるべき照明条件が2つあります。それが「順光」「電球の下(室内の蛍光灯や白熱灯)」です。これらは、せっかくの料理の魅力や美味しそうな質感を台無しにしてしまう最大の失敗要因となります。

ライティングNG例①:順光で撮影

順光(カメラから見て料理の正面に光が当たる状態)で撮影すると、写真は明るくはなりますが、立体感が出ず、全体的に平面的で単調な印象になり、料理の魅力(シズル感)が伝わりにくい写真になりがちです。

料理の正面から光が当たる順光で撮影し立体感やシズル感が失われた失敗例

▲NG例:カメラ側から料理の正面に光が当たる「順光」で撮影

ライティングNG例②:店内のオレンジ色の照明が混じった光で撮影

自然光で撮影しているにもかかわらず、店内のオレンジ色のスポットライトが当たってしまうと、料理全体が不自然な色味になってしまいます。これは、自然光の色と照明の色が異なり、色が混ざってしまうことで生じます。

自然光を活かすコツは、室内の電気を消し、自然光のみを光源として撮影しましょう。

自然光に店内のオレンジ色のスポットライトが混ざり不自然な色味になった料理の失敗例

▲NG例:窓際の半逆光で撮影しているが、店内の照明も当たっている状態で撮影

明るさ調整のコツ(露出補正・白飛び防止)

スマホ任せで撮ると、背景が白すぎたり料理が暗すぎたりすることがあります。ここで使いたいのが「露出補正(明るさ調整)」です。

スマホ画面をタップ&スワイプ

  1. カメラアプリを起動し、料理のピントを合わせたい場所をタップします。
  2. 横に現れる「太陽マーク」を指で上下に動かして明るさを調整します。
スマートフォンのカメラアプリ画面をタップし太陽マークを上下させて明るさを調整する操作

▲iPhoneの標準カメラアプリ。画面をタップして上下に動かすことで明るさを変えることができる。

「少し明るめ」が鉄則、ただし「白飛び」に注意

モバイルオーダーの画面では、実物より「やや明るめ」に撮影すると清潔感が出て、美味しそうに見えます。ただし、明るくしすぎてお皿の輪郭が消えてしまう「白飛び」には注意しましょう。

自然光がなくても使える簡単ライティングアイデア

窓のない店舗や、夜営業のみのお店でも諦める必要はありません。身近な照明を活用して「光」を作ることができます。

照明の活用①:スマホライトを使った撮影

自分のスマホで撮りながら、もう一台のスマホのライトで照らす手法です。直接料理に当てるのではなく、前述の自然光ライティングと同じく、少し離して斜め後ろから「半逆光」を作るように照らします。お一人での撮影は難しいため、二人で協力して撮影することをおすすめします。

夜間営業の飲食店で別のスマホライトを斜め後ろから当てレフ板を挟んで撮影する様子

▲スマホライトを半逆光から当て、右手前にレフ板を置いて撮影

夜間の暗い店内で照明を使わず全体が暗く平坦に写ってしまった料理
夜間でもスマホライトを斜め後ろから当てレフ板で影を消してシズル感を出した料理
上(ライトなし)
日が沈んだ時間帯のため全体が暗く、平坦で立体感のない写真になります。
下(スマホライト+レフ板あり)
左奥からスマホのライトを当て、右側にレフ板を配置することで、暗い環境でも料理の「シズル感」を引き出した写真に仕上がります。

NG例:スマホライトを「順光」で当てる

前述の自然光ライティングのNG例でお伝えしたように、照明を使う場合も順光は避けましょう。順光で撮影をすると、被写体に立体感がなくなり、平面的で魅力に欠ける(シズル感のない)写真になりがちです。

スマホライトをカメラ側から被写体の正面へ順光で当ててしまっているNGな撮影方法

▲NG例:スマホライトをカメラ側から順光で当てて撮影

▲NG例:順光で撮影した写真。明るいが、平面的で立体感やシズル感がない写真に。

照明の活用②:簡易LED照明を使った撮影

最近では、数千円から1万円程度で手に入る撮影用のLEDライトも販売されています。ライトを固定するスタンドに取り付け、料理の左奥から半逆光で当たるように設置して使用しましょう。

▲LEDライトを半逆光で当てて撮影している様子

簡易LEDライトを半逆光で当てレフ板を併用して広範囲を美しく写した料理

▲LEDライトを半逆光で当て、右手前にレフ板を置いて撮影した写真。

LEDライトはスマートフォンのライトに比べて光源が大きいため、光が広範囲にわたり、写真全体を美しく、よりシズル感のある仕上がりにできます。

また、光の強さや「色温度(オレンジ寄りか白寄りか)」を調整できるLEDライトもあり、撮影したい雰囲気に合わせて色を調整して撮影することも可能です。

まとめ

料理写真は「どんなカメラで撮るか」以上に、「どんな光で撮るか」が重要です。

  • まずは窓際の自然光を探す。
  • 光の向きは料理の左斜め後ろ(半逆光)から。
  • 右側の影が気になったら、レフ板を右手前に置いて明るくする。
  • スマホの画面をタップして少し明るめに調整。
  • 夜や地下ならスマホライトやLEDを半逆光で活用する。

これだけで、モバイルオーダーの画面越しにお客様を惹きつける写真の魅力は劇的にアップします。まずは窓際の席で1枚テストショットを撮ってみてくださいね。

佐治 秀保(広告写真家/中小企業診断士)

株式会社ビジネスのかんさつ / オルタナクリエイツ
佐治 秀保(広告写真家/中小企業診断士)

写真・動画の撮影方法やWebマーケティングの内製化を伴走型で支援しています。特に、撮影の出張研修サービス「撮トレ」では、マーケティング視点と広告写真家視点に基づいた「売れる写真」を撮影するための基礎知識やノウハウを伝授。大企業から中小企業まで、100社を超える企業に受講いただいています。

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