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もっと見る新規開店し、提供するメニューが決まったあとで、実際にどのようなメニュー表やメニューブックを作ればよいか悩むことがあるという方や、メニュー表を一新したい、今度はどんなメニュー表にしようかと考えている人もいらっしゃるかと思います。
オープン前にデザインの整ったメニューをあらかじめ用意しておくことで、お店のコンセプトや看板メニューなどを的確にお客様に伝えることができ、注文数のアップにもつなげることができます。来店したお客様に、自身のお店を気に入ってもらうためにも、メニューのデザインは工夫して作ることがとても大切になってきます。
では、具体的にメニュー表とはどのように作ったら良いのでしょうか?
メニュー表の役割とは

メニュー表の役割は多岐にわたります。
スタッフのオペレーションや客単価の向上、お店のコンセプトをお客様に明確に伝えるアイテムとして、非常に重要な役割を果たすのがメニュー表です。メニュー表は、お店のサービス、売り出したい商品などをお客様にダイレクトに伝える第二の看板のようなものです。
メニュー表は、お客様にとってはお店の詳細に触れるためのものでもあります。メニュー表を開いて初めて、どんな料理を提供しているのか、どのくらいの値段で提供しているのかということを具体的に知ることになるのです。そのため、メニュー表は自分のお店のコンセプトをより詳細に伝える役割を持っているといえるのです。お店のコンセプトを伝えることで、お客様はお店のことを知り、お店側としてはお客様にお店自体を紹介する役割も果たしているのです。
また、メニュー表は客単価を決定する役割も果たします。客単価は、メニュー表にどのように商品を載せるか、お客様がどの商品を最初に見るかによって、ある程度コントロールすることが可能なのです。
居酒屋メニュー表の見せ方

メニューブックを自作する際の注意点について見てみましょう。居酒屋のメニュー表は、ドリンクと料理のそれぞれのメニュー表が必要となります。
この時、押さえておきたいポイントは、以下の通りです。
1、看板メニューをはっきり示しているか
看板メニューは、お店のコンセプトの縮図です。お店の看板メニューが何かをはっきり示すだけでも、お客様にお店のコンセプトを伝えることは可能になります。たとえば、海鮮料理を目玉に置いている居酒屋ならば、おすすめの海鮮料理を目立つページに載せているか、などです。
2、お店のコンセプトとデザインが一致しているかどうか
お店のコンセプトとデザインがずれてしまうことには気をつけましょう。自分のお店の雰囲気とメニュー表の雰囲気が一致するように、色使い、ブックの素材、使用する写真などには十分に注意しましょう。
たとえば、上記のような海鮮料理をコンセプトにしているのならば、それにあった色使い、デザインにしなければなりません。肉料理が目玉ならば、また違ってくるでしょう。大衆的な雰囲気を持ち味にしているならば、親しみやすいデザインが良いでしょうし、すこし割烹のような高級感を売りにしたいのであれば、メニュー表の生地やラミネートの種類、文字を綺麗な和文字に印刷するなどといった工夫が必要になるでしょう。
3、値段は妥当か
お店の客単価をコントロールするためには、お客様の視線をある程度こちらの思い通りに動かす必要があります。メインの単価の料理は目立つ位置に、サイドメニューも地味になりすぎないようになど、細やかな配慮を必要とします。
品物の値段が、相場に対して妥当かという事前調査も必要です。同じ料理で同じサービスなら、安いところがいいというのがお客様の心理です。相場よりあえて高い値段設定をするのであれば、食材にこだわっている、希少化価値がある、など、お客様が納得できる説明がメニュー表に記載されているかも、重要になってきます。
これらのことを踏まえたうえで、メニュー表作りに臨みましょう。メニュー表は第二の看板ですから、ただなんとなく作っては、集客にも客単価のアップにもつながりません。
具体的にどのようなデザインを採用するかということも、やはりお店のコンセプト次第になってきます。例えば、おしゃれでカップルや女性客向きの居酒屋であれば、クロス生地で落ち着いた風合いのメニュー表にするとか、鉄板焼きなど男性客も多く客単価も高い場合にはレザーのブック、大学生などがメインで訪れるお店ならば、あえて庶民的なラミネート加工など、メインの客層やお店の雰囲気から総合的に選ぶのがポイントです。
料理の写真を入れて視覚へアピールしよう

メニュー表において、料理の写真はお客様への視覚にアピールするのにもってこいのアイテムです。
一つの品メニューに対して1枚の写真だけでなく、様々な角度から撮った写真、美味しそうに加工して見栄えをよくした写真などを厳選しましょう・。適度に大きいサイズで分かりやすくするのがポイントです。例をあげてみます。
例1
牛カルビ大串が目玉商品である店舗の場合、牛カルビ大串が脂の照りまで写っていて実に食欲をそそるような写真を使用しましょう。また、真っ先に注文したくなるように目立つトップの位置に配置しましょう。
例2
海鮮と日本酒が売りの和食居酒屋の場合、美しく盛り付けされた刺し身盛り合わせなどの写真を使用しましょう。料理と一緒にさりげなく日本酒も写せば、刺身と一緒に一杯頼みたくるような工夫ができます。
このように、メニューに載せる写真は食材の色や特徴を生かして、盛り付けも綺麗に撮ることが基本なのは言うまでもないでしょう。加えて、撮影時には光を斜め上から当てたり、周辺をぼかして食材が浮き彫りになるような工夫が大切です。
日替わりのメニュー表で新鮮さや限定感をだそう

客単価とリピート率の向上ために、普段のメニュー表とは別に、日替わりメニュー表も用意しましょう。季節限定の旬の食材を使った日替わり料理を、通常のメニュー表とは別にすることで、新鮮さやお得感を演出するのです。
居酒屋のメニューは定番メニューがあることで、お客様の安心感を得ることと共に、飽きさせないための工夫として、こういった「プラス1枚」の限定メニューは大切です。
飲食店のメニュー表テンプレート7選

お勧めメニュー用
お勧めメニュー用
お勧めメニューだったり、売上を伸ばしたいメニューは、通常のメニュー表にいれるだけでなく、ピックアップしたメニューを作ってアプローチするのが効果的です。
その際、注意するのは「安っぽくならない」ということ。例え、どれだけ美味しそうなメニューであっても安っぽいとお客様の効果を引き出すことが出来ません。ただ、スタッフにデザイナーでもいない限り目を引く広告を作るのは難しいですよね。
そんな時は、下記のサイトを使ってみて下さい。
Menu Express
無料テンプレートが数多く用意されていて、誰でも簡単にカッコいいおしゃれなメニューを作ることができます。
カジュアルポップ
カジュアルで若者向けのメニューを作りたい時は明るい色使いのデザイン、写真を豊富に使うことがポイントとなっています。でも、カジュアルなデザインを作るのは難しいですよね。
そんな時は下記サイトがお勧めです。
パワポン
https://ppon.askul.co.jp/1030170295
パワーポイントがあれば、テンプレートをダウンロードして、文字や写真を入れ替えるだけで出来るので、とても簡単となっています。これであれば、テキスト入力をするだけで良いので、労力もかからない為、忙しい方にもお勧めできます。
お店の雰囲気に合わせたメニュー作り
自分のお店のイメージが固まっていて、そのイメージをメニューにも反映したい方には、下記サイトがお勧めです。
Canva
このサイトでは、会員登録をするだけで、豊富なテンプレートの中から、好きなテンプレートを選び、さらには、それをカスタマイズして、オリジナルのメニュー表を作ることができるようになっています。
写真をたくさん使ったテンプレートも用意されているので、料理の見た目もお客様にしっかりと伝えることが可能です。それでいて、無料で作成できるのですから、嬉しい限りではないでしょうか。
外国人向けメニュー用
ご存じの通り、今の飲食業界は外国人の受け入れ態勢が重要となっています。でも、外国語に対応するのは至難の技…。そんな時には下記サイトを使ったメニュー作りがお勧めです。
多言語メニュー作成支援
http://www.menu-tokyo.jp/menu/
このサイトを使ってメニュー表を作れば、日本語メニューを選ぶだけで、勝手に翻訳されていき、自動で外国人向けメニューを作ることが出来てしまいます。レイアウトは12種類、デザインは100種類と実に豊富なので、こだわりを反映したメニュを作れるのも特徴的となっています。
和食料理店向け
和食料理店のメニュー表は店舗の「心」を表すツールと言っても過言ではありません。店が素敵、店内も素敵、料理も素敵。でも、メニュー表はちょっと物足りない…ということになると、全てが台無しになってしまいます。
とは言え、和の心を反映したメニュー表はそう簡単にできるものではありません。
そんな時は下記サイトを使っていきましょう。
おしながき職人
サイト名からも分かる通り、日本の心、和のデザインを豊富に取り扱っているサイトとなっています。
もみじやチョウ、花など素敵な和テイストのデザインを選び、あとはメニューを入力するだけで、素敵なメニュー表が完成します。
とにかく簡単に作りたい人向けテンプレート
簡単に、短時間でメニュー表を作りたい!
そんな方にお勧めなのが次の2つののサイトです。
ASOBO DESIGN.
https://asobo-design.com/nex/template/free-menu
プロのデザイナーが制作した個性豊かなデザインテンプレートを「無料・登録&クレジット表記不要」で利用できます。カスタマイズできる箇所がわかりやすく、簡単な作業でアレンジすることが可能です。
素材工場
http://sozaikoujou.com/category/template/menu
サイト名の通り、たくさんの素材を扱っているサイトとなっています。注目すべきは、そのテンプレートの種類の豊富さです。洋食向け、和食向け、さらには、春夏秋冬と四季に対応したメニュー表を作ることができます。
使い方もとてもシンプルで気になったテンプレートを選んで、あとは、文字や写真を入れ替えるだけでOKです。
中華料理店向け
中華料理店のデザインは?と聞かれれば、直ぐに頭の中にイメージはできるでしょう。でも、それを自分で作れるかは別の問題。そんな時は下記のサイトを利用しましょう。
マルイ
https://maruai.co.jp/gp/gp10.htm
まさにテンプレート通り!といった中華のデザインが豊富に用意されています。もちろん、中華以外のデザインもあるので、あらゆるジャンルの飲食店が利用することが可能となっています。
2つ折りデザインも用意されているので、メニューの多い店舗でも使いやすいのもメリットといえるでしょう。
以上がメニュー表作成のお勧めテンプレートサイトとなります。このようなサイトは全て無料で使えるだけでなく、今までメニュー表を使ったことの無い方でも、簡単に扱える親切設計になっているので、ぜひ使ってみて下さい。
最初は、慣れないかもしれませんが、触っていく内に、どんどんアレンジができるようになり、他店舗と差別化できるだけの素敵なメニューを作り上げられるようになるでしょう。
まとめ

いかがでしょうか?
メニュー表といえでも、工夫次第で集客や客単価アップ、リピート率の向上と、実に様々な役割を果たしてくれます。是非、自身のお店にあった素敵なメニュー表を作ってください。