
この記事のポイント
居酒屋へのモバイルオーダー導入は、人手不足解消や注文待ちストレスの軽減、客単価・満足度の向上といった大きなメリットがあります。選定時には「飲み放題・食べ放題の時間管理」「インバウンド対応の多言語表示」「POSレジ連携」の3機能が必須です。一方で、端末操作に不慣れなお客様への配慮、通信障害への備えも求められます。課題や費用に合わせ最適なシステム選びが重要です。目次 もっと見る
- モバイルオーダーの3タイプ
- 【居酒屋向け】モバイルオーダーの必須機能
- 居酒屋がモバイルオーダーを導入するメリット
- 居酒屋にモバイルオーダーを導入する際の注意点
- 【居酒屋向け】おすすめのモバイルオーダーシステム6選
- 居酒屋に最適なモバイルオーダーを導入して業務効率化を実現しよう
「金曜夜のピークタイムに注文対応が追いつかない」「人手不足でホールが回らず、追加注文の機会を逃している」。そのような悩みを抱えていないでしょうか。
居酒屋で起きている人手不足やオペレーションの負荷を解消しつつ、売上アップも狙える施策として注目を集めているのが「モバイルオーダー」の導入です。お客様自身のスマホや店舗のタブレットを使って注文を完結できるため、注文対応にかかっていた時間や手間を削減できます。
モバイルオーダーを導入することで、ホールスタッフの業務効率化はもちろん、注文待ちによるお客様のストレス軽減、注文数の増加による売上向上が期待できるなど、店舗側・お客様側の双方に数多くのメリットをもたらします。
この記事では、モバイルオーダーを導入するメリットと、必ず押さえておきたい機能について解説します。おすすめのモバイルオーダーシステムについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
モバイルオーダーの3タイプ

居酒屋向けのモバイルオーダーには大きく分けて以下の3種類があります。
- 卓上にあらかじめ設置したタブレットで注文するタイプ
- お客様のスマホなどでQRコードを読み取って専用ページから注文するタイプ
- お客様のスマホにアプリをダウンロードして注文するタイプ
卓上タブレット型は多くの客層に対応しやすい一方で端末コストがかかります。一方でQRコード型やアプリ型は端末を店側で用意しないため低コストで導入しやすいです。
【居酒屋向け】モバイルオーダーの必須機能
居酒屋向けのモバイルオーダーを選ぶ際に確認したい主な機能は、以下の3つです。
- 飲み放題・食べ放題などのサービス管理機能
- 多言語表示機能
- POSレジ連携機能
では、それぞれの機能がなぜ居酒屋に必要なのかを詳しく解説します。
飲み放題・食べ放題などのサービス管理機能
居酒屋経営において、宴会コースや飲み放題・食べ放題といった時間制限のあるサービスは欠かせない主力メニューです。しかし、テーブルごとに開始時間や提供のタイミングを把握する作業は、現場のスタッフにとって大きな負担となります。
こうしたメニューを扱う店舗では、お客様の利用時間や残り時間を表示・管理できる機能があると便利です。開始時刻から自動でカウントダウンを始める機能があれば、スタッフがテーブルごとに伝票を確認して時間を管理する手間を減らせます。
また、複数のコースを用意している店舗では、注文されたコースの内容に応じて、お客様用のメニュー画面に表示する料理やドリンクを自動で切り替えられる仕組みがあると、運用がスムーズになるでしょう。
多言語表示機能
日本政府観光局(JNTO)が発表した「訪日外客数の推移」でもわかるように、訪日外国人旅行者が増加しています。外国人観光客の需要も獲得できるよう、多言語表示機能も確認したい機能です。
モバイルオーダーに英語や中国語、韓国語などでメニューを表示できる機能があれば、外国語対応ができるスタッフが常にいない場合でも、お客様が料理やドリンクの内容を確認しながら注文できます。言語の違いによる注文内容の確認や聞き間違いを減らせるため、接客の負担軽減にもつながります。
【出典】「年別 訪日外客数の推移」(日本政府観光局(JNTO))
URL:https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–inbound–travelers–transition
POSレジ連携機能
メニュー管理の機能と同じくらい重要なのが、POSレジと連携できる機能です。
システム同士が独立していると、モバイルオーダーで受けた注文を手作業でレジに打ち直す必要が生じ、業務効率の低下につながってしまいます。
POSレジとリアルタイムで連携できれば、注文から会計までのデータを一元管理でき、手入力によるタイムラグや入力ミスを防げます。POSレジ側に個別会計や割り勘会計の機能があれば、グループでの来店時も会計内容を確認しやすく、電卓での再計算の手間を抑えられます。
加えて、モバイルオーダーで受けた注文を通して時間帯別の売上や人気メニューの傾向などのデータを自動で蓄積することが可能です。集計したデータは、材料の仕入れや今後の販促活動といった経営戦略に活用できるでしょう。
居酒屋がモバイルオーダーを導入するメリット

モバイルオーダーの導入は、店舗オペレーションの改善だけでなく、売上向上や顧客満足度の向上など、多くのメリットをもたらします。
続いて、モバイルオーダーを導入して得られる具体的な効果について解説していきます。
省人化効果が期待できる
スタッフがテーブルへ出向いて注文を取る業務が不要になり、省人化効果が期待できます。
ホール業務が削減されることで、少ない人数でも店舗を運営できるようになり、結果的に人件費も削減できるでしょう。
また、週末やピークタイムの混雑時でも、スタッフが注文対応に追われにくくなるため、料理の配膳や片付けに集中でき、安定した営業を行いやすくなります。
注文機会を逃すことが少なくなる
居酒屋では、「追加でドリンクを頼みたいのに、スタッフが忙しそうで声をかけづらい」といった状況も少なくありません。これは店舗にとって機会損失といえる状況です。
モバイルオーダーがあれば、お客様はスタッフの状況を気にすることなく、いつでも注文できます。追加注文がしやすくなれば、客単価の向上も期待できます。
顧客満足度の向上が期待できる
モバイルオーダーを導入すれば、「スタッフを呼んでもなかなか来ない」というストレスを感じることなく、お客様は即座に注文を完了できます。店内が混雑し、スタッフが忙しく立ち回っている状況でも、接客に対する印象を落とさずに済むため、顧客満足度の向上につなげられます。
注文ミス・食材ロスを削減できる
スタッフが注文を聞き取る従来の方法では、聞き間違いやオーダーの通し忘れといった人為的ミスが発生しがちです。
モバイルオーダーではお客様ご自身が注文を直接入力するため、正確な注文情報がキッチンに届きます。
そのため、オーダーミスによる作り直しの手間や無駄な廃棄ロスを防げるため、コスト削減につながります。
居酒屋にモバイルオーダーを導入する際の注意点
多くのメリットがある一方で、モバイルオーダーの導入にあたってはいくつかの注意点や課題も存在します。
事前にしっかりと対策を講じておくことが大切です。
お客様とのコミュニケーション機会が減るおそれがある
モバイルオーダーを使うとお客様自身で注文を完結できるため、スタッフがテーブルで注文を取る接客機会は必然的に少なくなります。対面での交流を楽しみに来店されるお客様にとっては、こうした変化が「機械的で味気ない」と感じられてしまうこともあるでしょう。
その分、料理の提供やお見送りなど、直接お客様と接する場面でのコミュニケーションがより重要になります。注文を取る手間が省けた分、丁寧な声がけや気配りに注力して、お客様の満足度を高めましょう。
スマホでの注文に不慣れな場合の配慮が求められる
スマホやタブレットの操作に不慣れなお客様の中には、自身の端末でQRコードを読み取って注文することに抵抗がある方もいらっしゃいます。
すべてのお客様にモバイルオーダーでの注文を強いてしまうと、利便性を提供するつもりがかえって不満を生み、客離れにつながるおそれがあります。
そのため、スマホを持たない方や操作が苦手な方に対しては、紙メニューを用いた従来の口頭での注文受付にも対応できるオペレーションを整えておくとよいでしょう。
システム障害・通信障害に備えておく必要がある
モバイルオーダーはインターネット通信を利用するため、店舗のWi-Fi環境の不具合やシステムのサーバー障害が発生すると、注文を受けられなくなります。
モバイルオーダー「だけ」に完全に依存した体制で障害が起きてしまうと、営業を一時停止せざるを得なくなります。
万が一のトラブルに備え、オフラインでも営業を継続できる体制を整えておくと安心です。
また、お店の営業をスムーズに続けるためにも、トラブル発生時の対応手順やマニュアルを事前に全スタッフへ共有しておくとよいでしょう。
【居酒屋向け】おすすめのモバイルオーダーシステム6選
ここからは、居酒屋の業態にマッチしたおすすめのモバイルオーダーシステムを6つ紹介します。
初期費用や月額料金などのコスト面、搭載機能は、システムによって少しずつ異なります。それぞれの特徴を比較しながら、自店舗の予算やニーズに合ったサービスを選ぶ際の参考にしてください。
ユビレジ QRオーダー&決済
お客様のスマホから手軽に注文・オンライン決済ができるモバイルオーダーシステムです。
専用アプリのダウンロードや事前の会員登録・ログインは不要で、テーブルに設置されたQRコードを読み取るだけで、すぐにメニューの注文画面が表示されます。画面は直感的で分かりやすい操作性が魅力です。
また、200以上の言語に対応した多言語表示ができるオプション機能も強みの一つです。外国語対応ができるスタッフがいなくても言語の壁による注文ミスや接客のタイムロスを減らせるため、急増するインバウンド(外国人観光客)需要も取り込むことができます。
▼ユビレジ QRオーダー&決済
https://ubiregi.jp/functions/qrorder
スマセル
お客様が店舗のQRコードを読み取り、自分のスマホから料理やドリンクを注文できるセルフオーダーシステムです。
スマセルもアプリのダウンロードやパスワードの入力は不要です。さらに、卓上タブレットを使った運用も可能で、幅広い客層をカバーできます。
居酒屋で欠かせない食べ放題や飲み放題サービスにも対応しているほか、割り勘機能やおかわり機能、多言語表示機能なども搭載しています。
また、既存のPOSシステムや顧客管理システム、LINEとの連携も可能で、会計業務の効率化だけでなく、クーポン配信などの販促活動や、リピーター獲得にも活用できます。
▼スマセル
Qder
モバイルオーダー機能に加え、CRM(顧客関係管理)機能まで搭載した飲食店向けシステムです。
店舗側・お客様側ともに専用アプリのインストールは不要で、Webブラウザから手軽に利用できるほか、4カ国語(日・英・中・韓)対応でインバウンド対策もスムーズに行えます。
さらに、オンライン決済やPOSレジ連携、予約管理など多彩な機能も利用できます。
注文業務だけでなく、LINEなどのSNS連携やクーポン発行、顧客管理ができる機能も備わっているため、新規顧客からリピーターの獲得にまで幅広く活用できます。
▼Qder
Okage Go
専用アプリのダウンロードや面倒な会員登録は不要で、QRコードの読み取りですぐに利用を開始できます。
食べ放題や飲み放題の管理や、サブメニューの細かなカスタマイズ、店員呼び出し機能に加え、英語・中国語・韓国語での多言語注文にも対応しています。
POSレジやハンディ端末とリアルタイムで連動できるほか、メニュー画面の自由度が高く、お店のこだわりを表現しやすいのが特徴です。
▼Okage Go
https://okagekk.com/service/mobileorder-in/
ORDER beEAT
注文から各種コード決済などのオンライン決済までを行えるモバイルオーダーシステムです。
ドリンクなどの追加注文が多い居酒屋やバーの業態に適しており、会計が完了するまで何度でも注文を追加でき、退店時に一括で清算できます。
時間帯によるランチ・ディナーメニューの自動切り替えや、飲み放題の利用時間・ラストオーダー時間の設定、残り時間のカウントダウン表示が可能です。
また、現在使用している紙のメニューブックを撮影して画像を取り込めるため、商品ごとの写真を撮影しなくても簡単にメニュー画面を作成できます。
▼ORDER beEAT
https://www.alljrs.co.jp/solution/hotel/order-beeat
CHUUMO
テーブルの空き状況から会計業務、注文受付、キッチンの調理状況、配膳、売上管理までを一元管理し、店舗オペレーションを効率化できるシステムです。
テイクアウトやキャッシュレス事前決済に対応するプランも用意されており、他社のPOSレジや券売機など、外部のシステムとの連携も可能です。
また、自社運営のコールセンターによる遠隔サポートや、全国の拠点からの現地訪問対応など、導入後の店舗運営を支えるサポート体制が用意されており、初めてシステムを導入する小規模店舗でも安心して運用を開始できます。
▼CHUUMO
居酒屋に最適なモバイルオーダーを導入して業務効率化を実現しよう
居酒屋においてモバイルオーダーシステムは、人手不足の解消に加えてピーク時の機会損失を防ぎ、店舗の客単価を引き上げられる効果が期待できるツールです。
多くの企業からシステムが提供されていますが、搭載されている機能や操作感は少しずつ異なっています。導入にあたっては、居酒屋ならではの飲み放題のカウントダウン管理機能や、POSレジと連携した個別会計・割り勘会計への対応など、店舗オペレーションに直結する機能が備わっているかを確認することが重要です。
また、外国人の観光客が多い店舗であれば多言語対応、常連客を増やしたい場合はLINE連携やCRM機能が充実しているものを選ぶなど、店舗の課題やニーズに合わせて適したシステムを比較・検討することが大切です。
まずは自店舗で特に課題に感じている点を整理しつつ、初期費用や月額利用料、決済手数料などの導入コストも十分に考慮してモバイルオーダーを選びましょう。








