
飲食店など空き巣や窃盗といった被害を受けないため、セキュリティの設置は必須と言えるものです。
そして、そんはセキュリティにおいてここ最近話題になっているのが「クラウド型防犯カメラ」です。
昔から防犯カメラは様々な種類がありましたが、クラウド型防犯カメラはこれまでの防犯カメラと違う利便性があり人気が高まっています。
今回は、便利なクラウドカメラとは?そのメリットやおすすめサービスについてご紹介していきましょう。
クラウド型防犯カメラとは

これまでの防犯カメラとは違い、利便性が高く手軽に導入できるクラウド型防犯カメラ。
飲食店であれば必須とも言える防犯カメラですが、通常の防犯カメラとは違い、クラウド型防犯カメラとはどのようなものなのでしょうか。
まず、これまでの防犯カメラでは必要な設備となる様々な機器の導入が必要でした。
例えば、現場を写すためのカメラ、写した映像を録画するためのテープレコーダー、写した映像を確認するためのモニター、機器をつなぐためのケーブルなどです。
各機器を設置するための工事や機器の購入など、数万円単位の金額が必要であり、設置にもそれなりの時間がかかり場合によっては専門知識も必要になります。
しかし、クラウド型防犯カメラでは録画するためのテープレコーダーや確認のためのモニター、つなぐケーブルなどが必要なく、録画も確認もインターネット経由で完結することができます。
クラウド型防犯カメラで必要なものは、インターネットに接続可能なカメラ、映像確認のためのスマホ(アプリ)、無線インターネット環境(Wi-Fi)、といった主に3点です。
クラウド型防犯カメラの特徴として、録画した映像は専用サーバーに送信され専用アプリを入れたスマホから簡単に確認できますので、テープレコーダーなどの外部機器が必要ありません。
また、インターネットに接続可能なカメラはそれほど高くはなく、金銭的にも負担が少ないと言えます。
クラウド型防犯カメラは月額制のサービスですがそれほどコストはかからず、Wi-Fiなどの環境はいまやほぼどこにでも設置されているため、思いついたときからとても手軽に導入することができます。
スマホがあれば遠隔でも画像を確認できるので、場所を問わないのも魅力の一つと言えるでしょう。
クラウド型防犯カメラのメリット・デメリット

揃えるものも少なくすぐに導入できるクラウド型防犯カメラはそれほどコストもかからず、手軽に取り入れられるセキュリティとして大きな魅力があります。
導入への敷居が低くメリットを多く感じますが、もちろんそこにはデメリットも存在します。
ここではクラウド型防犯カメラのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
クラウド型防犯カメラのメリット
まずはクラウド型防犯カメラのメリットについてピックアップしていきましょう。
■場所を問わずどこにいてもカメラ画像を確認できる
画像を確認するためのスマホとインターネットにつながるWi-Fiがあれば、全国どこにいてもカメラ画像を見ることができます。
外出先など店舗の近くにいないときにも手軽にスマホからカメラを確認できるので、怪しく不穏な動きがないかなど、すぐに確認することができます。
■従業員など誰でも映像を確認することができる
店舗を統括する店長とは別に、必要だと思う従業員に映像を確認させることができます。
外出などでどうしても手が離せないときやちょっと確認して欲しいときなど、スマホとWi-Fi環境があれば機能を共有することで、従業員でも同じように扱うことが可能です。
■不要になり契約解除しても解約金がかからない
これまでは防犯カメラの契約会社によっては契約解除した際、解約金が必要になることがありました。
しかし、クラウド型防犯カメラの場合は不要になり契約解除しても解約金などはかかりませんので、コスト面でも安心して設置することができます。
■低価格でも機能が高いカメラを設置することができる
機能が高いものほど設置には大きなコストがかかるものですが、クラウド型防犯カメラの場合はわずか2万円ほどでセキュリティや機能の高いカメラを設置することができます。
これまでの防犯カメラの設置と比べると非常に安価にカメラが設置できるので、コストを気にせず導入が可能となります。
クラウド型防犯カメラのデメリット
次にクラウド型防犯カメラのデメリットについて見ていきましょう。
■Wi-Fiのセキュリティが脆弱だと様々な危険がある
クラウド型防犯カメラには必須なWi-Fi環境ですが、そのセキュリティが脆弱だと第三者にデータが漏洩してしまったり情報が流出してしまう可能性があります。
Wi-Fi環境は常に最新のセキュリティを備えるようにするなど、第三者による脅威から身を守る必要があります。
■カメラを複数台使っての録画の場合は追加契約が必要
クラウド型防犯カメラは空き巣や窃盗を未然に防ぐ大きな武器となりますので、状況によっては複数台設置したいと考えることもあるでしょう。
しかし、クラウド型防犯カメラを複数台設置して全て録画機能を使う場合には、カメラ一台ごとの契約が必要となります。
本来クラウド型防犯カメラはコストパフォーマンスに優れていますが、しっかり計算しておかないと、思わぬコストオーバーになる可能性がありますので注意が必要です。
■低速な回線だと映像がしっかり映らない場合がある。
クラウド型防犯カメラはインターネット回線を利用しますので、映像のクオリティがそのまま回線のスピードに左右されます。
あまりに低速な回線速度だと映像がスムーズに映らなかったり場合によっては固まってしまう可能性があります。
クラウド型防犯カメラを導入する際には回線速度に注意しておく必要があります。
■クラウド型防犯カメラに対応しているカメラが少ない
これから対応機種は増える可能性はありますが、現在クラウド型防犯カメラに対応している機種は少なく、ほぼ選択の余地がありません。
このことから、形状や機能などがイメージ通りでなくてもそのカメラを使わざるを得ないという状況です。
幸い対応しているカメラはシンプルな形状で使いやすいものですが、今後のラインナップに期待するという状況です。
おすすめクラウド型防犯カメラサービスとその特徴

安価で導入できメリットも多いクラウド型防犯カメラですが、現在はいくつかのメーカーから提供されており、実際に導入する際はどれを選べばいいのでしょうか。
ここではおすすめクラウド型防犯カメラサービスとその特徴について見ていきましょう。
Safie(セーフィー)
Safie(セーフィー)は比較的安価で導入することができ、クラウド型防犯カメラを試してみたいというときに利用しやすいサービスです。
まずはSafieに対応したカメラ(19,800円)を購入し、Safieのサービスに登録します。登録が終わったらスマホにアプリをダウンロードすることでモニタリングできるようになります。
録画プランを選ぶことができ、短めの7日間録画プランであれば月額980円で利用可能です。そして、録画をおこなわないモニタリングのみであれば月額料金はかからず無料で運用できます。
また、SafieはPOSレジ連携することができ、レジが開閉している間の録画をすることが可能になっています。飲食店などのサービスではレジ金集計の際金額が合わないなど、金銭的なトラブルが発生することがあります。
そのような時、レジ開閉の録画をしておけば釣銭の渡し間違いなのか?スタッフの不正なのか?といったことを確認でき、内部トラブルを未然に防ぐ効果があります。
POSレジ連携は月額として、30日録画プランで2,000円、POSレジ用オプション費で2,000円、合計4,000円で導入することが可能です。
iPad POSレジ「ユビレジ」はSafieと連携可能!
高解像度、簡単設置が特長のクラウド録画カメラとユビレジを連携することにより、お会計時の現金受け渡しトラブルや内部のレジ金不正などを映像と合わせて問題解決ができます。
ギガらくカメラ
ギガらくカメラはインターネット回線のフレッツを運営しているNTT東日本が提供しているクラウド型防犯カメラサービスです。
インターネット回線では有名なメーカーが運用しているので安心感があり、録画データがNTT東日本のサーバーに保存されるのでデータ消失などの危険性が少ないと言えます。
また、ギガらくカメラは対応しているカメラが多く、3メーカーの中の37機種から選択可能となっています。
録画の保存期間は7日(1,700円)、14日(2,200円)、30日(2,500円)、60日(3,400円)、90日(4,300円)、180日(6,400円)から選択可能です。
さば録
さば録はネットカムシステムズという会社が提供しており、こちらは医療で用いる乳がん検診用のマンモグラフィーソフトウェア、また大規模な監視カメラシステム開発もおこなっており、技術力が非常に高いメーカーです。
スマホやタブレット、パソコンなどインターネット回線につないであればどこからでも映像を確認することができます。
新規アカウントの申し込み費用が30,000円、カメラ登録費用が1台につき3,000円となり、録画の保存(標準画質の場合)も7日間コース(1,000円)、16日間コース(1,600円)、31日間コース(2,400円)となっています。
さば録は録画の月額が最も安く、手軽にクラウド型防犯カメラを導入しやすいと言えるでしょう。
まとめ
飲食店にとってセキュリティは重要であり外部や内部、色々な被害から店舗を守るためには設置は必要です。
クラウド型防犯カメラはコストもそれほどかからず、導入に対しての敷居が低いと言えるでしょう。
万全なセキュリティで店舗を守るため、安心するためにも、状況やコストに合うクラウド型防犯カメラを検討してみてはいかがでしょうか。